2008年10月26日 (日)
(寄り道東海道・Ⅵ・・・・・⑥完結)
駿河路や花たちばなも茶の匂い 芭蕉
清水寺の境内に建つ大きな句碑
江戸時代の文人墨客の多くが
この駿府に草鞋を脱いで寛いでいます
2年半の間、寄り道しながら
ついでの旅や暇つぶしの旅や
それらを繋ぎつないで
県内の東海道はいつの間にか
歩ききってしまいました
そして今静岡駅までたどりつきました
私の東海道はどんな方向へ行くのか
今のところ分かりません
駅前の地下道もつい最近
リニューアルしました
路上ライブの得意なグループが
早速道行く人の足を止めています
地下道のど真ん中にぽっかり空いた穴
そこにエスカレーターができ
タクシー乗り場やバス乗り場へと
人々が楽しそうに上って行きます
穴は大きな明るい天井に覆われ
その向こうには再開発ビルも建設中
静岡も静かに変貌中です
私も東海道の旅を終わり
次なる変貌へと一歩踏み出しますかな
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2008年10月25日 (土)
(寄り道東海道・Ⅵ・・・・・・⑤)
谷津山の麓をぐるり回って
清水公園にやってきました
本来は尾根伝いでくるつもりが
ちょっと残念でした
街中の公園なのに滝があります
以前はこんなの無かったはずだけど
大分ご無沙汰してしまっている証拠だね
勿論この上に川など無いのは知っています
一応確認のために登ってみましょう
もう登る気力も余り残っていないけど
綺麗に整備されたなつかしの
公園を少し楽しみましょう
滝の上にはやはり川はありません
展望台から市街地が見えています
ここから見える街はその昔家康が
世界に誇る文化都市を作ったところ
清水公園は勿論清水寺の境内です
家康以前今川氏が創建したもので
京都の清水寺から招かれた大僧正が
故郷を偲んで名付けられたそうです
日はだいぶ西に傾き
梵鐘も幾多の遍歴を経て
静かな時代を見つめているようでした
月日は百代の過客にして・・・
6666666
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2008年10月24日 (金)
(寄り道東海道・Ⅵその2・・・・・・④)
尾根道は下から上る道が
数ヶ所在るようでいこいの広場が
時々現れる
付近の人たちが散歩で登って来るのかな
なんとなく矢印通りに歩いてゆけば
なんとかなるだろうと進んでいく
ちょっと疲れていることもあり
足の向くまま気のむくままに
道路を走る車の音や
学生達の歓声が聞こえるが
木々や竹に阻まれて
周囲の景色は全然見えない
ふと見晴らしの良いところ出たら
なんと谷津山の鉄塔ははるか彼方
一つ尾根を間違えて横に進んだらしい
今さら鉄塔まで戻る気もなく
下へ降りようとしたが
なんとどこかの家の裏庭へ
畑を踏み荒らさないように
そっとお庭へ下りました
山裾を回って谷津山の先にある
清水(きよみず)さんに向かって歩きます
このあたりの山やお寺は40数年前
部活のトレーニングで走り回ったところ
久しぶりに来て迷ってしまったわけだ
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2008年10月23日 (木)
(寄り道東海道・Ⅵその2・・・・・・・③)
沓谷公園で幼児と遊ぶ老夫婦
そんな姿を見て心癒された
公園の傍から山に登れるはずだ
とりあえず行ってみるが行き止まり
犬に吼えられてそそくさ戻る
少し先を行ったところに案内板
どうやらここが谷津山への登り口
頂上まで50分とある
他の楽しみを飛ばして山に挑戦する
立派な階段だけれど
この急坂を見たとたんに
どっと疲れが増してきた
とりあえず何とかなるだろう
階段の途中から今日歩いてきた道を
振り返ると西日に輝く街の向こうに
梶原山と帆立山その向こうには
由比の浜石岳も見えました
富士山は相変わらず雲の中
最初の山はあたご神社の境内
神社の裏から回ってきて
拝殿を拝んでいる人に道を聞く
神社の表の石段の途中に道はあるらしい
すこし迷ったけれど尾根道を見つけ
いよいよ縦走開始です
街中の山と言えども山は山
竹林交じりの林の中を行く
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2008年10月22日 (水)
(寄り道東海道・Ⅵその2・・・・・・②)
光鏡院の三門の金剛力士像
かなり力強くて立派なものだし
でも見たところそんなには古くないし
デザイン的にもどこかで見たような感じ
左右の金剛力士像勿論
阿吽の形相だから正しい像だが
その背面の寺院側に回ると
異様な像が一対になって隠れていた
これまたどこかでお会いしたもの
そうあの有名な俵屋宗達の「風神雷神図」の
風神と雷神が絵の中から飛び出してきた
こんな三門は初めて出会いました
常葉大学の前を素通りして
瀬名の街道を日本平方面に向かう
向かった先は北街道です
バイパスを越えてすぐ先を右に曲がる
北街道は東海道と平行に走り
なぜか姫様たちはこの街道を利用して
往来したとのことだが用途は不明だ
梶原山から見えた谷津山が目前にせまる
平地をすたすた歩いたので
少し疲れてしまった
谷津山の麓にある沓谷(くつのや)公園で
少し息を整えて小休止
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2008年10月21日 (火)
(寄り道東海道・Ⅵその2・・・・・①)
一直線に歩いてきた山道も
自動車道になると曲がりくねって
大きく迂回するのでなかなか下に
下りなくて距離が長く感じます
静岡市街のど真ん中にデンと
谷津山が見えます
次の目標をこの山に決めました
縦断して駅まで行くつもり
坂道の途中に「瀬名古墳群」
聞いた事が無かったので
ちょっと寄ろうかと思ってあたりを
見回したけど見つからなかった
ようやく瀬名の町が大きくなった
以前に比べて住宅が随分増えたようだ
道は大きく迂回して下に見える
お寺につながっているようだ
曹洞宗光鏡院どうやら名刹のようだ
家康の正室築山殿は元は瀬名姫と
呼ばれていたことなどを思えば
ここ瀬名は歴史に名を残している
栄枯盛衰は人の世の常
鎌倉時代の梶原景時
戦国今川の時代をへて
徳川の栄華そして大政奉還
15代将軍の戻るべきところ
駿府は時代を静かに見つめてきた
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2008年10月20日 (月)
(寄り道東海道・Ⅵ・・・・・・・・⑲)
梶原山からは下るだけだ
直線的に山を下るつもりでいたが
山道に「びんみず」の表示がある
素通りするつもりで進んだが
再び案内の標示が現れて
どうしても寄り道せざるを得ない
瀬名に下りる前に横道に入ってみる
梶原親子が自害の際寄ったところ
最後の時のための身だしなみを整え
鬢(びん)を洗ったところといわれ
今でも滾々と水が湧き出ていました
でもすこし暗いところで無念さがにじむ
傍らにあった説明板よ読み涙する
景季の愛馬磨墨(するすみ)がこの時
空腹に耐えかね竹の葉を食べたので
それ以来この付近に生える竹の葉には
磨墨の歯型がつくようになったとのこと
余りにも切ない伝説ですね
ハイキングロードは林を抜け
茶畑に入っていく
本当にこの道でいいのかなと思えるような
狭い道で一本の足の幅さえない
ようやく自動車道にぶつかって
ハイキングコースはここで終わり
こちらから上ろうとしたらこの上り口は
きっと見つけられなかったかも知れません
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2008年10月19日 (日)
(寄り道東海道・Ⅵ・・・・・⑱)
梶原山頂上からは清水三保は勿論
正面には日本平その山裾の草薙
そして静岡側には谷津山が見えます
谷津山の向こうには静岡市街のビル群
そして「花沢高草満景峰の焼津アルプス
この景勝の地は梶原親子終焉の地でもある
鎌倉幕府の最初から最後まで武勇をはせた
景時景季景高が時代に追われここで自害した
その史実(伝説)に因み命名された山
巨人の星の「梶原一騎」の景高
名馬磨墨(するすみ)の景季
「涙の二度駆け」親父の景時
鎌倉本体の武士と詠われた親子だ
栄枯盛衰は人の世の常と言えども
あの壇ノ浦まで平家を追い詰めた
源氏の武将達も終われる身となれば
鎌倉からわずかの駿河の名も無き山で
自害にまで追い詰められてしまう
宇治川の先陣争いに勝った景季の
絵馬の姿も少し寂しそうですね
でもその名声は梶原山として
永遠に残ることでしょう
石碑を見上げるように一本の大きな木がある
なんの木でしょうか
その名も「ナンジャモンジャの木」だそうです
時の流れとはナンジャモンジャだろうか
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2008年10月18日 (土)
(寄り道東海道・Ⅵ・・・・・・・⑰)
帆掛山の一本松公園から一気に
梶原山を目指す
両側から覆いかぶさる木々の道
蜘蛛の巣を払いながらすたすたと
槙の大きな木の間を行くのだが
なぜか風通しがよい
みんな頭をちょん切られているけど
なんか意味があるのでしょうね
25分ほどでどうやら梶原山の入り口まで
到着したようです
梶原親子供養塚の案内
そうあの有名な梶原景時ゆかりの地
帆掛山よりは低いのだが
静岡側ではこの梶原山のほうが
名前は通っているようです
最後のゆるやかな道を登る
梶原山の頂上には展望台があり
ベンチもありますが
一本松公園よりはなぜか少し寂しい
雰囲気が漂っています
でも眺望はこちらの方がぐっと良い
清水方面を見ただけでも
視界が随分と広く感じる
もしかしたら静岡一の眺望かも
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2008年10月17日 (金)
(寄り道東海道・Ⅵ・・・・・・・⑯)
どうやらここがこの辺では
一番高いところらしく前方に在るはずの
梶原山は見下ろすような感じです
門の柱には清水と静岡つまり境界線ですね
振り返ると四阿にいた女性達も
昼寝をしているようでした
公園を跡に一気に梶原山へ
予定ではかなり遅れています
ここを左に下ると霊山寺だそうで
桜に時期は綺麗だそうです
一般的にはここから昇ってくる人が
多いとのことだった
そのまま茶畑の中の道を行く
やっぱり茶畑は静岡側だけで
片側は見晴らしはほとんど望めない
目的地の景色も良くわからない
林に入ると親切にも擬木の階段があります
それでも脇の道が通れるので
階段を避けて下っていきました
ハイカーにとっては自然のままが好きです
茶畑は道が狭いけれど
景色が見える分だけ気分爽快
このコースでは今まで静岡市街地が
見えなかったけれど
ようやく見え始めてきました
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