2008年11月28日 (金)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑬おわり)
赤い畑薙橋まで戻ってきました
山の影が永く尾を引き出していますが
まだまだ太陽は持ちこたえています
やっぱり往きとは違った輝きです
橋を渡ってすぐの道で
突然ガラガラと岩石が落ちてきました
後から来た自転車軍団を制して
少し様子を見ました
目前だったのでとても怖かった
難を逃れ自転車軍団も無事に通過
その後は一気にゲートへ向かいます
ゲート近くでは家族連れも
紅葉見物で散歩していました
沼平ゲートへ到着しました
紅葉を見に来た人たちがたむろしていて
私達の話をきいて驚いていました
ゲートより上流には行く気が無いようでした
巨大なダム湖である畑薙湖には
もう太陽が斜めに射しだし
湖面はあくまでも静かに
秋の最中にありました
下流の畑薙第2ダムのところにある
赤石温泉白樺荘午後4時までの営業
滑り込みセーフで間に合いました
来年からは新しい場所へ移転らしく
これが最後の入浴になりました
紅葉を見ながら最高の気分です
・
南アルプスの好きな皇太子殿下も
この無料温泉にお寄りになったそうです
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2008年11月27日 (木)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑫)
中の宿吊橋を過ぎたあたりから
もみじの葉裏をすかして太陽が
顔を出し始めました
たたりの景色が騒ぎ出す
山の頂上辺りが日に照らされ
明るくなってきました
いよいよ紅葉がその姿を
表してきそうです
山の天気は変わりやすい
一気に晴れ渡りました
空も木々も川の水も
みんな輝いています
同じ景色のはずだけれど
午前中とは全然違った姿です
それぞれ違った色で
自分たちの存在を詠っています
早足になるはずの帰り道が
またまた道草ばかりになりました
せっかくの畑薙の旅に
自然はチョットだけご褒美をくれました
山の上から河原まですべて
輝いています
まるで我も我もと競い合って
今日の一瞬を生きているようでした
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2008年11月26日 (水)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑪)
往きに通り越してきた中の宿吊橋
やっぱりわったって行きたくなって
橋の袂で休憩していたご夫婦に
チョットどいてもらいました
この吊橋こそ以前は隙間だらけで
板が壊れ誰かが足を踏み外したようだったが
ここもアルミ板2枚に変わっていました
全然怖くありません
この吊橋は笊が岳の登山入り口でもある
橋が対岸に近づくにつれ足元にも
黄葉がせまってくる
それは鮮やかな黄色です
お昼休みには遠景として下から
唐松を眺めたけれど
ここでは中空から見ることができます
天気こそ曇りだけれど
輝くような黄色の唐松は
木そのものが内から燃えるような
情熱を吐き出しているような
激しさを感じることができました
吊橋を後にするときに
また次のお客さんが来て渡り始めました
周囲の秋の草花とあいまって
まさにこれ以上の秋はありません
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2008年11月25日 (火)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑩)
川沿いの道には様様な植物が見えます
林の中ではなく少しだけお日様のあたる
ところの方が花や実は好きなんだろう
キノコは枯れ木にそのまま干し椎茸みたい
それぞれの花や実の名前は
正確ではないけれどそれらしい名前
これはコバノガマズミでしょうね
赤い実が自己主張です
こちらはセキヤノアキチョウジかな
以前二軒小屋の近くで見たことがある
下草も枯れて木の枯葉に埋もれそうになっても
オイラはここにいるぞと言っています
キブシの実も湖面にむかって
今にもこぼれ落ちそうにぶら下がり
地味ながら秋の実りの仲間入り
季節に参加することに意義がある
ムラサキシキブの大木は
視界いっぱいに実をつけていました
街角で見る木は小さいけれど
この自然の中ではのびのびとしていました
紅葉と木の実に負けまいと
花として秋を彩っているのは
ツルリンドウのようでした
清楚な美しさにしばし足を止める
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2008年11月24日 (月)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑨)
のんびり食事をとった後
再び崖の上の道まで戻る
岩だらけの沢をよじ登り
潅木を振り払いながら登りました
少しだけ明るくなっただけで
紅葉が生き生きとしてきます
同じ道を帰りますが違った色を
見せて別の道みたいです
モミジの葉も輝きだして
目に見える景色も逆向きで
新鮮な感じです
秋は晴天がたっぱり似合うね
すぐ隠れがちな太陽に
隠れるな隠れるなと祈りながら
ゆるやかに下る川沿いの道は
足も軽快に弾みます
ススキの花もまだまだがんばっています
熊やカモシカだけが見ているなんて
この景色はもったいないね
一年に一回はここへ着たいと思います
往路では坂の登りは気にならなかったけど
下りではゆるやかな坂であることに
足が気が付いたようです
登り2時間半で下りは少しは早いかな
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2008年11月23日 (日)
(秋の畑薙を行く・・・・・・⑧)
河原へ下りる道はどこにも無い
沢の近くの潅木の中を
すべりながら降りることにしました
お弁当を食べるのも大変です
潅木の斜面から沢の岩伝いに
ようやく下へ降りることができました
さすがに水の流れはきれいです
下へ降りた甲斐がありました
見上げてみると背丈より大きな石が
ごろごろしています
この間を縫って降りてきたんだね
写真で見るよりもっと凄いところでした
崖の中腹に白く道が見えます
結構高いところを歩いているのです
河原で昼食タイムです
上で見るよりまた違った美しさ
何といってもこの唐松林がいい
天気が悪いのが残念ですが
それでもこの景観は十分楽しみです
唐松の紅葉は初めてでした
食事中少し空が明るくなってきた
あたりの紅葉が急に輝きを増し
鮮やかな朱色の光を発します
つかの間の輝きもまた雲が覆ってしまった
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2008年11月22日 (土)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑦)
いくつかの沢では水の流れを
覗き込むように紅葉は光り
そこだけは異空間を創り出す
しばし心休まる
ダムから2つ目の中の宿吊橋
夏の頃は橋の下に広がる緑が
とても素敵で好きだった吊橋
今回は先を急ぐため素通り
急ぐ割には景色を見るのに余念がない
それほどこの道には旅人を惑わす何かが
いたるところに存在しているのだろう
指差す彼方には何があるだろう
椹島・二軒小屋に続くこの道は
大井川の流れのかなり上を走る
河原の降りられそうでいて
降りる道さえ見つからない
目の前にある綺麗な川の流れも
水に映えるモミジの紅葉も
すべて少しはなれれてみるだけ
そこにまた魅力があるのかもしれない
正面に赤石ダムのある鳥森山が見えてきました
そこまで行くのは時間的に無理と判断しました
そこで河原に見える唐松の林を目指し
昼食のため下へ降りる道を探しました
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2008年11月21日 (金)
(秋の畑薙を行く・・・・・⑥)
日が出ていたらどんなに綺麗だろう
チョットばかり残念だったが
点描画のような木々の色合い
小さな吊橋も対岸に見えます
畑薙橋の赤い色が景色にマッチ
緑の夏のもこの橋は景色に合っていた
しばし橋の上でゆっくり周りの景色を
心行くまで堪能しました
畑薙橋からは「赤崩れ」が見えます
二軒小屋からの帰り昼食中に
サル達の戦いが繰り広げられた
砂利の斜面です
その砂利の壁の上にある山肌
そん絶壁を流れ落ちる滝が見えます
左側の上のほうですが近くでは絶対に
見ることができないでしょうね
スケールの大きな景色です
余りの景色に少しペースが落ちているかも
やっと紅葉沢まで着ましたが
まだまだ先があります
ままのペースでは目的の
赤石ダムまでは予定時間には着かない
でもそれはそれで良しとしましょう
帰りの時間と相談して行ける所まで
その後は気分次第でどうにでもなるさ
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2008年11月20日 (木)
(秋の畑薙を行く・・・・・・⑤)
登山客が去った後
どんなところを降りてきたのか
チョットばかり偵察に行く
やっぱりこの靴では登れない道だった
少し登って振り向くと
木の間隠れに青い湖面が見え
周囲の景色に映え幻想的に
見えてくるのが不思議な感じ
ここで少し遊びすぎてしまった
名残惜しい気持ちもあったけど
再び大吊橋を渡ってもとの道へ
戻ることにしました
足元の木々は絶妙な色合いで
鮮やかに湖面に映えています
自然はなぜかいたずら好きですね
どうしてこんな色合いを出せるのだろう
元の道に戻りしばらく行くと
水の音がする小さな滝だ
真夏にはしばらく涼をとった場所
紅葉の頃も元気に水はほとばしる
この道がなぜ一般者通行止めか
それは崩れやすい軟弱な山肌により
いつ事故が起きるか分からないからです
2年前には大丈夫だったところが
このように補修工事の最中でした
懐かしい赤い橋
そうあの畑薙橋に到着しました
もうここではダム湖も終わり
あとはずーと二軒小屋まで
川筋が続いていきます
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2008年11月19日 (水)
(秋の畑薙を行く・・・・・④)
2年前(ブログ2006年9月2日参照)の
満緑の頃この吊橋は板一枚幅で
とてもスリルがありましたが現在は
2枚幅でしかもアルミ製になっていました
あのときのスリルは味わえないけど
今度はこの紅葉の中に入って行く
その感じがとても素敵です
この畑薙大吊橋は茶臼岳の入り口でもある
吊橋の向こうで私達3人が
渡りきるのを待っていていくれる人がいた
4時間掛けて茶臼岳から降りてきたそうです
チョットお疲れの様子でした
吊橋は紅葉を真横から見れますね
前後左右上下すべてが紅葉で
まるで紅葉に抱かれている感じです
しばらく立ち止まっていたい
吊橋を渡りきって振り返ると
対岸の紅葉も歩いていた時よりも
より美しく広がって見えました
人間の手では作り出せない自然の美
南アルプス茶臼岳よりもう一人
登山客が降りてきました
写真を撮り合ったりした後
彼らは吊橋を帰っていきました
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