2009年7月25日 (土)

いつの日か三度頂上へ

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・⑫おわり)

131

国道138号まで戻ってきました

私の歩き旅のテーマのうち

最も完歩が難しいのが山が多い

この「県境を行く」シリーズです

132

振り返ると一日往復した富士山が

くっきりをその姿を見せています

結局あの雲の下をてくてく歩いたので

頂上をそばで見ることができなかった

133

でも一日楽しんだことを感謝して

浅間神社にお参りしていくことにする

本殿が丁度修理中でしたが

荘厳なる境内を散策

136

境内には富士山の湧水が

こんこんとわき出でて

ひんやりとした森の中に

涼しい風を漂わせていました

140

江戸の昔から全国から富士山を目指し

多くの人たちがここをお参りしています

今ではほとんど5合目まで乗り物で行き

そこからの登山になりますが

141

先人に倣いこうして浅間神社から

歩いて富士山を目指すのも

また良いものだと実感しました

いつの日か3度目の頂上へ挑戦です

県境を行く・Ⅲの終わりです

このシリーズは10年くらいかかりそうで

それまで元気に歩き続けたいと念じています

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2009年7月24日 (金)

カッコウを赤松に聞く

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・・⑪)

112

富士山のすそ野はキノコの宝庫

残念ながら私には見分けがつかない

鮮やかなおいしそうなキノコだが

素通りして行きましょう

117

見上げればサクランボが実り

鳥たちの声も一段と喜びあふれ

生き物たちの楽園のよう

私の足も快調に運びます

118

鳥の看板まで戻ってきました

12kmの半分の距離だから

最高で1時間で下れるはずが

ここで1時間以上もかかっている

120

坂道を下るとき常にブレーキをかけて

歩いているために遅くなっているようだ

ブレーキをやめると前にのめりそうになる

以前怪我をしたことがあるのでやめた

125

赤松並木まで戻ってきました

今度はこの並木の道を歩いてみる

山開きのためか下草が刈られ

とても歩きやすい

126

カッコウの掛け合いの声に

ふと立ち止まり姿を探す

所詮見えるはずの無い姿の向こうに

篭坂峠の山並みが映っていた

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2009年7月23日 (木)

コバボガマズミ白い花

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・⑩)

090

帰り道は同じアザミロード

今度は鹿がお出迎えですが

カメラをかまえた時にはすでに

逃げ去った後でした

091

山の栗の実も花が咲き

その目立たない姿を

何気なく旅人に見せながら

ほほ笑んでいました

096

マルバタケブキと言うの蕗は

旅人の足を止めるに十分な存在感

この茎には瘤のような塊が

あと1週間もすればその正体が現れるか

098

グングン下る坂道でも

ブナ林だけは森の主

どんな木々にも増して

不思議なオーラを醸し出す

101

緑濃き森になってこの時期

白い花々が唯一の彩りだ

コバノガマズミの小さな花だって

集まってみれば星の世界だ

108

路傍のイチゴを摘まんでみる

小さな小さな実だけれど

とても甘くてやさしくて

初恋の日の頬の色

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2009年7月22日 (水)

こけももソフト

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・・⑨)

076

富士山は世界自然遺産を断念し

今は世界文化遺産として登録申請中

なんとかその美しき文化を守ろうと

バイオトイレを考案して奮闘中です

074

休憩所売店はこれから上に行くに従って

値段も高くなりますね

大きなソフトクリームの看板が

ウォーカーの疲れた体を誘惑します

079

したがって食後のデザートに

コケモモソフトは当然ですね

少し椅子に横たわり昼寝させていただく

あまりの気持ちよさに時間を忘れた

084

大駐車場は売店より少し上

シーズンになれば当然満車

通行規制が敷かれます

富士山を覆う雲はますます増えて

083

激しく動き回っています

見ている間に山肌が見え隠れ

それでも眼前に広がる雄大さは

このあたりから見るのが一番迫力がある

087

上の駐車場から左に向かうと

「幻の瀧」と言われる滝があるとのこと

5月の雪解けのころには龍神が現れるが

この日行ってきた人の話では枯れていたそうだ

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2009年7月21日 (火)

須走口五合目についた

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・⑧)

068

かなり疲れていたのだろう

道路前方に青い建築物を見つけ

そこが五合目だろうと思いこむ

近づいたら只のガードレールだった

069

思い直してカーブを曲がると

眼前に雪の残る富士山が

頭を雲に隠したまま現れた

感動の一瞬でした

071

目を右に転ずると建物が見える

今度こそ五合目に到着です

駐車場は左へ登ったところですが

こちらにも車は入れるようです

072

富士宮口5合目は2400mですが

須走口は2000mと低いようですね

それでも標高差1200mを登ってきた

12kmを4時間がかりでした

073

山荘売店前でおにぎりをいただく

お店の人が温かいお茶を持ってきた

少し塩味がついたおいしいお茶です

空気がおいしくて気分爽快です

075

山開き直前だったけど

小富士へのハイキングへは

多くの人が楽しんでいるようで

数人の人たちが帰ってきました

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2009年7月20日 (月)

自転車に抜かれてしまう

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・・・⑦)

058

随分登ってきた感じがする

足取りも重くなってきました

でも自転車のお兄さんは

ペダルを快調にこいでゆきます

060

どうやら3合目と4号目は

同じところらしく一枚の看板に

二つの住所が書かれています

と言うことは次が5合目になるね

061

根を洗われた木は

他の木にもたれかかり

まるで自分自身で立っているような

そんな幻影さえ感じます

063

時々木々の間に見える富士山は

頭を雲の中に入れたまま

雪の残る裾を少しだけ見せています

最高の富士を期待していたのに残念です

065

ど根性シリーズにアザミも加わり

ほんのちょっとの隙間に

その命の灯をともしています

富士にはアザミが良く似合う

067

道路標示は11Kmになり

残り一キロでいよいよ5合目です

空気も心なしか冷え冷えとして

もうカッコウの声も聞こえません

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落とし文の季節に

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・⑥)

041

一合目の馬返しを過ぎると

グランドキャニオンの案内

「富士山検定」で知った名前ですが

やはり演習地内で入れないようだ

046

あたりの原生林は樹海を思わせ

苔むす岩は次第に深山の雰囲気

富士山の樹海はいつもながら

その明るさが大好きです

048

路傍の草むらからはオダマキの花

この緑の季節の中に強烈な色で

その存在で旅人に呼びかけています

心休まるひと時です

053

やがて二合目の「狩休かりやす」を通過

その昔、自然の生き物が多くいて

狩りが盛んに行われていたのだろうか

このあたりで狩りの休憩でもしたのでしょう

056

足元に「落とし文」がたくさん落ちていた

ウォーキングを初めて知った巻物

またこの季節がやってきたのだと

懐かしい思いにうれしくなります

057

あいかわらずしっかり巻いてあります

遠い過去の恋人からの手紙

そんな思いにいつも駆られます

この季節山を歩く一つの楽しみです

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2009年7月18日 (土)

馬返しを過ぎて

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・⑤)

031

せっかくの旧登山道も

ロープでとうせんぼされています

その向こうには演習場があり

足を踏み入れるのは怖いです

032

人間の仕業とは裏腹に

森の生態系は季節をたがわずに

営々といとなまれているようです

泡の中には何が入っているのかな

035

ようやく一合目に達しました

五合目までの道中12kmの

ちょうど半分と言うことですね

ここも旧登山道の入り口です

036

森の入り口には木の鳥居が

緑の中に隠れています

その昔旅人たちはここをくぐり

富士山頂を目指したのでしょう

037

鳥居から数歩森に入ったところで

やっぱり立ち入り禁止です

この緑の森を歩いてみたい衝動を

ぐっとこらえて自動車道に戻ります

038

登山ポストがありました

今の時代果たして誰がいつ使いのか

それでもいよいよ山中の雰囲気に

なってきましたね

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2009年7月17日 (金)

マタタビの葉が光る

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・④)

022

天気は良好なのに富士は隠れたまま

道はくねくねとカーブばかりだけれど

はじめは快調だった足が次第に重く

休む間隔が短くなってきた

023

それでも道の両脇の草はきれいに刈られ

さすが「ふじあざみライン」と言うだけあって

ふじあざみだけはしっかり刈り残されています

まだ花芽は出てきていません

024

木々を見上げればマタタビの葉が

白緑の鮮やかなツートンカラーで

旅人の目を癒します

又旅に元気が出ると言うもの

026

森林に囲まれた道路は

カーブの付近でたまに

富士山を写しだすけど

わずかに見える裾に雪がまぶしい

027

静かな森の中に参加する一人

幾多の動物たちが私を見つめ

笑っているかもしれないけど

この木切れがあれば百人力

030

「旧登山道」の石の標識

でも自衛隊基地から出て

自衛隊基地に再び入る

「旧登山道」は歩けない道なのだ

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2009年7月16日 (木)

はなみずきの白い花に

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・③)

016

きれいに刈られた道の脇を

歩いて行くと足裏も気持ち良い

でもとにかくこの長い直線の坂

なぜかしら息が切れました

017

旧一里松・・浅間神社から見て

富士山頂上へのここが一里

なだらかな坂道なのに

とても息苦しいのはなぜか

018

直線が終わるころ大きな看板

「ふじあざみライン」とあり

鳥の絵がいっぱい描いてあります

どうやらここから曲線になるようだ

019

長い直線で息苦しかったのに

カーブの多い道に入ったとたん

足取りが不思議なほど軽くなりました

あまりの快調さにすこしセーブする

020

急に小さな藪蚊が多くなる

大きなアブには効かなかったが

何故か藪蚊には効果てきめん

さっと一振りで虫がいなくなりました

021

鳥の声にふと周りを見渡すと

はなみずきの白い花が

私を見つめていました

さあまた元気に歩き出しましょう

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2009年7月15日 (水)

カッコウが鳴く静寂の中

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・②)

009

ほぼ直線的に富士山に向かう道

この道は「ふじあざみライン」です

「ふじ・あざみ」ではなく「ふじあざみ」

あの大きなアザミのことです

010

道の両際には見事な赤松林

延々と続く並木は見事なもの

自然林ではなく植えられたものか

それにしても見事な並木道です

012

なぜならここは陸上自衛隊富士学校

こうだな敷地を持つ学校でもあり

演習場でもあるようです

したがってこの道を外れることはできない

011

いたるところに立ち入り禁止の札

さっと入れそうな気がするけれど

看板を見ると入る度胸はありません

でもカッコウが鳴く静寂がある

013

数か所で下草を刈っている風景がある

並木の下草はきれいに刈られ

来たるべき山開きの準備は整って

お客様を待つばかりのようです

014

この立派な道を歩くのは私一人

静寂を破るように遠くで車の音

それはキャタピラ音のようです

ふじあざみラインをくぐって戦車道が走る

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2009年7月14日 (火)

富士山五合目へ

(県境を行く・Ⅲ・・・・・・・・①)

006_2 

県境を行く・Ⅲ

須走浅間神社 -- 新五合目

2009・6・26(金)

33000歩 8時間

000

梅雨時の天気はあてにならない

この日も高草山は雲が立ち込め

今にも泣きそうな雲行きです

でもとりあえず家を出てみよう

002

御殿場に到着してからは

前方に富士山が見えました

今日はついているかもしれない

決心は富士山に向かっていた

003

須走口登山道浅間神社

ここへ到着して富士山が見えなかったら

そのまま篭坂峠経由山中湖へ行く

そう思っていたがこれでは富士山だ

142

①が現在地の浅間神社標高800m

②が富士山五合目標高2000mです

片道12kmだから往復で24km

さあ元気よく歩き出そう

005

富士山には過去4回挑戦

頂上へは2回登っています

でも下から五合目まで歩く事は

今回が初めての挑戦でした

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2008年9月30日 (火)

カモシカ君に見送られて

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・・⑯おわり)

096

帰路も同じコースを歩いたが

瘤を数えたら7つも在りました

それでもあたりの景色を楽しみながら

往きにも気がついたが2000mの尾根に

なぜ金属ロープは張ってあるのか

最後まで謎は解けませんでした

097

後二つほど瘤を越えれば

前方に見える山伏までもう少しだ

相変わらず静岡側だけ

霧が出ているようです

100

山伏頂上へ戻ってきました

時間的には往きも帰りも同じでした

帰りはゆるやかなりにも上り坂だが

なぜかそんなに大変な感じはなし

103

頂上を静岡側に下りかけると

あたりははっきりと霧に包まれる

遠くで見ていた雲の中へ

今入って行くところです

104

頂上の少し下にある「山伏小屋」見学

中には単独登山の人と

東京から来た中年男女13人の団体がいました

明日は大谷嶺・八紘嶺・七面山まで行くそうだ

宴たけなわでなぜか鍋までつついていました

お酒を勧められたが丁重にお断りしました

106

駐車場に戻り車で寝泊りしている写真家と

この山の魅力など話をしました

霧の中をゆっくり走って帰路につく

突然前方の斜面に動く影がみえる

Img_2263

近づいて良く見るとカモシカでした

この日二度目の遭遇です

先程とは随分はなれているので

違うカモシカでしょうね

この付近では鹿とも三回遭遇

動きが早いので写真は無理でした

108

次第に前方の霧は濃くなるばかり

時間も遅くなったので温泉には寄らず

少し遠回りだが道の良い大日峠経由で

ゆっくり山を下って行きました

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2008年9月29日 (月)

饒舌な霧の世界

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・・⑮)

086

霧に包まれる頂上からの景色

崖の上にはポニョはいないけれど

ちょうちんアンコウかクエあたりは

いるかもしれない

091

フジアザミはこういった絶壁にこそ

その姿が似合うというものです

なぜ花が下を向くかが良くわかる

人知れず咲いてこそ野の花だ

090

はるか南アルプスはここから

ずっと尾根が日本第二の高峰

北岳まで連なっている

生憎の曇り空でその姿は見えません

093

霧のかかる道を帰路に着く

下りの危険さは身にしみているので

少し痛み出した右膝靭帯に

痛み止めのシップを貼って歩き出す

094

時々崩れの景色を楽しみながら

霧が出ていると不思議なことに

景色に遠近感が出る

来る時見えなかった岩も霧に浮かび上がる

095

霧の多い尾根の道は

いろいろな植生を養っている

二軒小屋付近で出会った

あのサルオガセもここでは

いたるところに生えていました

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2008年9月28日 (日)

1999.7か2000か

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・⑮)

084

ついに大谷嶺に到着したました

標高2000mジャストの表示

右にある木の標示にはなぜか

山の名前が消された跡がある

088

パネルの標示には「行田山」とある

誰かが大谷嶺にこだわって消したのか

天気が良ければ南アルプスが

一望に見えるはずだが霞んでいます

087

実は正式標高1999.7mだそうで

こちらの標示にはそうなっています

いわゆる2000mにこだわる人と

30cm低いことにこだわる人の

面白いせめぎ合いが見え隠れします

083

と言うことはここに30cmの石を置き

この石の上がジャスト2000mだと

意思表示している人たちも

いると言うことですね

楽しい山なんだな

Img_2231

頂上でへたり込んだ私はしばらく

立ち上がることができませんでした

先にいたご夫婦は新田から崩れを登り

八紘嶺までピストンの途中だそうで

足取りも軽そうでした

089

おにぎりタイムでしばらく休息していたら

静岡側は雲にすっぽり包まれてしまい

梅が島方面はまったく見えません

今まで歩いてきた稜線の山襞が

浮かび上がってきていました

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2008年9月27日 (土)

最後の胸突き八丁

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・・⑬)

075

思い直してもう一度下る

ロープを頼りにすべる足元を気にしながら

お腹は空いてきたし足も重い

声を掛け合って最後の坂に挑戦だ

077

苦労して登るところだからこそ

自然はやさしく微笑みかける

トリカブトの濃紺な誘惑は

旅人の身も心も奮い立たせてくれる

078

細い尾根道の左は山梨県側

森が足元まで迫り

右側は勿論がけ崩れのまさに

そこが崩壊開始の場所なのだ

079

今度こそ最後の上り坂だ

杖なしでは一歩も前に進めない

威勢は大分なくなってきたが

気力だけはまだまだ前向きです

080

少し足を止め来し方をながむれば

谷底まで見事な曲線を引く山肌

大谷崩れのまさにその真っ只中に

身を置いている小さな自分がいる

082

前方の坂の上が明るくなって来た

頂上に近づいたことがわかる

しかしここからがロープなしでは

絶対に登れないような坂なのだ

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2008年9月26日 (金)

カモシカ君に見つめられ

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・⑫)

070_2

道はいよいよ険しくなり

どこをどう歩いてもいいような

次第に前の二人と距離ができ

遅れがちな私をHさんがサポート

071

Hさんの声に振り向くと

森の木陰からこちらを見ている

瞳とばったり目が合った

カモシカ君でした

Img_2206

前に行った胡南さんとTさんを知らせると

戻ってきてカモシカ君探しを始める

尾根伝いの林の中で目下食事中

わき目も振らずに木の葉っぱを食べていた

Img_2227

さあもう少しで頂上だ

重い足を持ち上げて進む

でも数歩歩いては休み

また歩くと言った進み方

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足場の岩も靴の下で

グラグラと危なげにゆれている

登山道らしいのだがどこを歩いても

大して変わりが無いような道

074

一瞬頂上に到着したと錯覚し

お昼にしようと腰を下ろしそうになったが

良く見ると頂上はもう一回下がって

また登ったその向こうに見えた

やめようかと思ったがもう少し

がんばって頂上を目指すことにした

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2008年9月25日 (木)

花畑のイワシャジン

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・⑪)

062

ここからの見る大谷嶺はまだ先で

少し雲が掛かってきていました

山が崩れた跡もかなり広く

大迫力で眼前に展開します

063

でもそれゆえにここは秘境でもある

あの懐かしいフジアザミにもご対面

足場は相変わらず細かな砂利で

アザミには最適な環境でしょう

064

崩れた斜面には木々は無く

草の原になっています

時は秋高山を好む植物の花が

その清楚な姿を見せてくれています

067

イワシャジンはいたるところに登場

かつて下の梅が島を歩いていて出合った

梅が島シャジンと呼ばれる花と

同じ花なのでしょうね

068

登山道はしばらくその崖の上の

縁の尾根を登ります

足を踏み外せば勿論転落ですが

歩いていてもそれほどの危険を

感じるわけではありません

069

崖側の道が山梨県側に変わり

再び木立の中の道に変わる

倒木が道を塞ぐがそのまま

切込みを入れて足場が確保されていました

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2008年9月24日 (水)

日本三大崩れ

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・・・⑩)

059

新窪乗越は今回の一番低いところ

これから大谷嶺まで一気に

150mの急坂を登ることになる

この広場には動物も休憩するのか

真新しいウンチは残っていた

060

甘い香りに誘われたのか

アブが飛んできてしきりに私を誘う

ちょっと怖いけど手で払うことをしないで

静かに立ち去ってくれることただ願った

055

新田からの道が大谷崩れを登って

ここで合流するのでちょっとだけ下りてみる

急坂にジグザグな道が付けられている

あまり下りすぎると登るのに大変だ

056

少し下りただけで雄大な斜面が見えた

フォッサマグナに沿って日本三大崩れがある

立山の鳶崩れ・姫川の稗田山崩れと

この大谷崩れだ

058

1707年今から300年前に

東海大地震と富士山の噴火に伴って

この安倍奥の大谷嶺が崩壊を始めた

すさまじい土砂が駿府の街を襲った

その名残が今もここに残っています

061

いよいよ大谷嶺に向かって登ります

まるで砂利の山を登るように足場が悪い

靴の裏がズルズルとすべってしまう

歩き始めて3時間近く疲れもピークだ

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2008年9月23日 (火)

大谷崩れ絶景

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・⑨)

047

今までとは違って道が険しくなる

体も前のめりに登ることになる

ここまで来るのに5つほどの瘤を

乗り越えてきたがここは少しだけきつい

048

山道も倒木や小枝が立ちふさがり

木の根だけが足場を支えてくれる

息も大分苦しくなる

ここは一応2000m級の山々

049

登った分だけは降りなければならない

今度は急坂を降りることになる

膝に負担を掛けないように

ゆっくりと降りることにする

050

坂道の途中で突然視界が開け

眼前に絶景が現れる

大谷崩れだと思わず叫んだ

これを見たかったために今日は来たのだ

Img_2173

坂を降りきると「新窪乗越」に着く

この安倍奥連山のなかで

唯一腰掛のあるところです

1850mと言うことはここまで

150m以上下ってきたことになる

054

一休憩することにする

辺りを見回すとあの懐かしいトリカブトが

高山の植物にまぎれて

青い可憐な姿を見せていました

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2008年9月22日 (月)

イワシャジンの青い花

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・⑧)

041

アップダウンが続くものの

比較的歩きやすい道でした

次第に周囲の木々が覆いかぶさるように

道も狭くなりだしました

042

山梨県側との境を行ったり来たり

平坦だった周囲も次第に切り立った

ような斜面が続きます

足を踏み外すとズルズル落ちそうです

043

行く手前方を木の枝が

大きく腕を伸ばしています

危ないよっと声をかけても

やっぱり頭をぶっつけたそうです

044

尾根道が次第に細くなり

こんな岩の上を通る様になりました

霧が出ると足を踏み外しそうで

ちょっと怖いですね

045

でもそんなところだからこそ

美しい花が私達を迎えてくれる

イワシャジンの釣鐘型の青い花は

そんな崖を覗き込むように咲いている

046

ゆるやかな坂道が一気に急坂に

しかも剥きだしの岩の上の道だ

ロープも張ってないので登りにくい

苔ですべりそうな岩を踏みしめて

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2008年9月21日 (日)

大自然の小さなオブジェ

(県境を行く・Ⅱ・・・・・⑦)

035

人里はなれた自然の営みに

人々は感動するものです

しかしなぜこの山の中に

ビール瓶が転がっているのか

036

自然の中では朽ち果てた木々も

そこに新たな生命を生み出していく

この蒼い山脈は水に恵まれて

キノコ類がそのサイクルをになっていく

037

数限りない種類のキノコが

競い合って倒木に生い茂り

他の植物同様短い季節の中に

精一杯その命を謳歌しています

038

たとえ一本の倒木でも

そこにはちゃんと棲み分けができていて

サルノコシカケ風のキノコは

木の断面に悠々とその位置を占めている

039

旅人はその森の中に抱かれて

全身でその精気を吸収する

杖は勿論自然の中に在った木の枝

獣達も通うであろうその道で

040

旅人を迎えてくれるのは大自然のオブジェ

この山の自然は何一つ無駄なものは無い

苔むした切り株にいつも座っているのは

森の主ツキノワグマだろうか

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2008年9月20日 (土)

歩きやすい山道でした

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・⑥)

029

この日の目標は山伏(やんぶし)ではなく

大谷嶺への登山です いやハイキングです

われわれは「なんちゃって登山隊」だから

どんなところでもいつでも頑張ります

030

山伏が2014mで大谷嶺が約2000mだから

標高差はわずか14mなんだけれど

果たしてどんな感覚だろうか

前回の八紘嶺では思ったより大変だった

031

今回は心して掛からねばと思ったが

山伏からの道は意外と平坦だった

上ったり下りたりの瘤はあるものの

まだ一時間しか歩いていないので

032

まだまだ元気いっぱいだ

それでも下りた分だけは上らねば

下り道があるとその次の登りを心配する

いつもの擬木の階段が無いだけ助かる

033

尾根道には木々が生い茂り

景観の眺望は良くないけれど

時々現れる木々の切れ間には

安倍奥の山々が見え隠れする

034

山伏からそう遠くないあたりでは

道標もしっかりしたものがあり

この付近が人々に人気があり

人の往来もたくさんあるのだろうと感じた

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2008年9月19日 (金)

山の達人たちの笑顔

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・・⑤)

023

頂上付近の笹原には

秋の気配が忍び寄っています

生い茂る笹を突き抜けて

黄色い花が咲いています

024

こちらでは桔梗の蕾が季節の到来を

いまや遅しと待ちわびているようです

青紫の花を咲かせるのはもうすぐ

鹿除けの金網をもう少し広げてもいいかな

025

頂上には山の先客がいました

というよりも我々が遅いのかな

皆さんしっかり山の達人たちで

なんちゃって登山隊とは大分違うようです

026

頂上からははるか南アルプスが

雲間に見え隠れしています

2年前あの山の麓を大井川源流を求め

歩き続けたことが思い出されます

027

山伏(やんぶし)は安倍奥三山の中では

一番高い山ですが我々も50分で来たぐらい

気軽に来ることが出来る山だけに

看板もこんないたずらがされています

028

足元には枯れ枝を集めて燃やしたのか

焚き火の跡がありました

数時間後ここを通った時には

綺麗に片付けられてはいましたが

立ち木の伐採といい心

無い人が増えてきたのかもしれない

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2008年9月18日 (木)

鹿との共存を願う

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・④)

017

西日影沢からの合流点からは

山道はちょっとばかり急な道になりますが

まだまだ元気だから大丈夫

いよいよ山伏頂上が近づいて来た感じ

018

道の途中のちょっとぬかるんだところ

人間の靴の跡の横にくっきりと

動物らしきものの足跡があります

そういえば高原を走ってきた途中で

鹿に出会ったからきっと鹿の足跡だろう

019

森は切れて道も平らになって

いよいよ頂上がまじかに迫りました

立ち枯れの白い木々と広い笹原

まさに懐かしい山伏の景色です

020

山伏で有名なヤナギランの群生

花も終って茎や葉は赤くなっていました

鹿の食害で2年前は少ししかなかったが

金網を張って保護したところだけは

見事に群生が復活しつつあるようです

022

地球温暖化で鹿が高山まで進出

ほぼ絶滅状態の自然の美しい植生も

人間の破壊と保護のせめぎあいに

翻弄されているようです

021

山伏頂上付近の景観は写真ポイントですが

遅掛け登山の我々には富士山も隠れたまま

そういえば富士山を見えやすくするためか

立ち木を切った者がいたと話題になったとこです

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2008年9月17日 (水)

山伏への登り

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・③)

012

山を降りてくる人は背にいっぱい

荷物を担いでいます

勿論立派なカメラの3脚も背負って

「日の出と富士山が綺麗だった」と

下にいた人たちと同じことを話しながら

013

ゆるやかな笹の坂道が切れるところ

牛首峠方面の尾根道との交差点

この分かれ道は確かに見覚えがある

ここからは山伏への真の登り坂で

014

以前来た時は花がいっぱい咲いていたところ

今回は赤い実がいっぱいついています。

どうやらグミの木だったようです

弾力のある秋の実にしばし足を止めました

105

南アルプスの端くれで2000m級の高地

熊さんにはかなりの確率で出会うそうです

4人の内2人はリュックに鈴を付けています

本当は皆でカウベルでもつけるのがベターだね

015

比較的階段がない登山道ですので

登りやすいのですが急な道になると

木でできた階段が現れます

まだまだ元気があるので難なくクリアです

016

山伏小屋のあるところを抜けると

安倍川筋の西日影沢よりの道と合流する

本来の山登りはこの西日影沢からの道が

正等ルートでわれのような途中から登るのは

軟弱なのだそうです

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2008年9月16日 (火)

山のカメラ軍団

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・・②)

006

駐車場の「百畳峠」へ到着です

お天気は期待していなかったが

どうやら大丈夫なようだ

ここは県境の峠でこの先は山梨県

007

今まで平坦な道路だったけれど

ここから道は一気に下り坂のようです

この先はまだ行ったことが無いので

様子はわかりませんが

008

百畳峠と言うだけあって

広い駐車場にもう車が停まっています

聞いてみると朝の3時前から山伏へ登り

日の出を撮影したカメラ軍団でした

009

勿論この駐車場には前日から待機

そういえここは富士山の撮影ポイントだし

今夜は13夜でもあるらしい

「真っ赤な空に富士山が綺麗だった」

皆一様にそういっていました

010

この駐車場からは山伏は近いはず

立て看板の地図で見ると

登りはわずか一時間でのコースです

登り始めの時間は8時50分でした

011

自分達では早いつもりだったけど

山の時間ではもう遅い時間になっていた

駐車場からの道は定番の熊笹の道

笹の葉を敷き詰めた柔らかな道は

ふかふかとしてとても気持ちよい

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2008年9月15日 (月)

再び山伏へ

(県境を行く・Ⅱ・・・・・・・①)

Photo

9月13日(土)

山伏(やんぶし)---大谷嶺

7時間30分

001

7月の終わりに安倍峠から八紘嶺へ

今度は同じ稜線を山伏(やんぶし)から

大谷嶺へ向かって反対方向から

ハイキングに挑戦です

002

同行者は前回のHさんと

胡南さんTさんの3人です

静岡経由で玉川そして口坂本温泉経由で

勘行峰と一気に車は山を登る

003

口坂本あたりの狭い山道を

ダンプの後ろを悠々と走ったが

途中でダンプが消えてしまい

すれ違いに気をつけながらのはしりです

004

勘行峰からはスキー場のある

リバウェル井川の前を快適な

12キロの高原道路を走ります

井川湖対岸の南アルプス方面の

005

山々が曇りがちだったけど

何とか見えてきました

標高は有に1500Mは越えているはず

お天気がもってくれることを祈るだけ

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2008年8月30日 (土)

名湯梅が島と

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・・⑫おわり)

067

依然怪我をしたときお世話になった

梅が島温泉のご主人の言っていた

黄金の湯は同じようにぬめりのある湯で

安倍奥を代表する感じですが

本来の梅が島源泉とは違うとのこと

066

木をふんだんに使用して

立派な休憩所には山中の雰囲気がある

市の公営だそうですが

地域とうまくやってほしいと思います

068

温泉の後は部屋で大の字に寝るもよし

おしゃべりに花を咲かせるもよし

私たちは冷たいペットボトルを

一気に飲み干してしばし休みました

069

同じ敷地内のお店屋さんの前に

木彫りのお相撲さんが立っています

静岡市が産んだ「潮丸関」でしたが

これはチェーンソー・アートの作品でした

070

帰り道快適に車を飛ばしていると

目の前を小猿が横切っていく

コンクリートの塀を軽く登り

ツルツルの電柱にするすると

071

車を止めて見上げてみると

電線に腰掛けてこちらを見ている

今回の旅の締めくくりに

挨拶でもしてくれているのかな

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2008年8月29日 (金)

黄金の湯でゆったりと

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・⑪)

060

帰り道はやっぱり山越え谷こえで

かなりの苦労でした

最後の山を越えて急坂を降りれば

いよいよ到着です

061

頂上で会った3人組のおじさんに

駐車場のところで遂に追いつかれてしまった

見たところ私たちより年配ですが

元気さではとてもかないません

062

安倍峠よりは車で一気に下ります

途中懐かしい滝で一服です

「鯉ヶ滝」ですが「恋仇」です

悲しい恋の伝説のあるところですが

063

ちょっとばかりユーモラスのある話

全長は随分大きな滝なのだが

斜めに落ちている分だけ静かで

私の好きな滝の一つです

064

梅が島温泉に降り

そのまま安倍川を下り

「黄金の湯」に到着し

温泉に入っていくことにしました

065

早く山を降りてきた分

ゆっくり温泉に浸かる時間ができ

今登ってきたばかりの八紘嶺を眺め

露天風呂での気分は最高です

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2008年8月28日 (木)

足元に気をつけて

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・⑩)

053

野の花の清楚さ密やかさは

その澄み切った空気の中に

のんびりと咲いているからでしょう

排気ガスなど無縁な世界

056

前方には大光山(おおぴっかりやま)に

少し雲が掛かっていました

いずれ「県境を行く」でトライする

そんな稜線だとわくわくしながら

055

下り道でも少し湿った道で

木の根に足をとられ何度もすべりました

登りでお世話になったロープを

こんどは慎重に下ります

058

木立には苔の様な物が

多く付着していて尾根の道の

湿気の多さを十分感じさせます

それらのコケ類に混じって

059

たぶん菌類でしょう木々に付着して

たくましく生きていました

湿っていたのでなんだか良くわからなかった

けれど生き物であることは確かだ

057

山梨側には七面山が霧の中から

姿を現しました

まだまだこの付近はいっぱい楽しい

ところがあるようです

無理しないで挑戦していこう

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2008年8月27日 (水)

自然が自然のままで

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・・・⑨)

048

山の尾根付近には笹が多いのは

以前山伏(やんぶし)に登った時知った

笹にもいろんな種類があるもんだね

こんなところは熊も住みやすいのかな

049

下から登ってきた人たちと出会う

急な斜面や足場の悪い道や

でもちゃんと靴を履いているし

杖も持っています

我々の軽さは何でしょうね

050

どうせ我らは気ままなウォーカーだ

すぐに音を上げるしくたばったりもする

でも道野辺の草花との会話は

人一倍得意なのかもしれない

054

だから草花の方からも

私たちに語りかけてくれているようだ

自然が自然のままで

生き続けてくれるのを祈るばかりだ

051

木々は道を塞ごうか何しようが

お構いなしで堂々とそこに存在する

人間がその世界に少しだけ

お邪魔しているだけです

052

日影の斜面だってそこはそこで

生き生き延びる草の天下だ

どんな花を咲かそうとしているのか

自分自身の納得する花を咲かせるだけ

 

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2008年8月26日 (火)

野に咲く花のような

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・⑧)

042

登った分だけ降りなければならない

やはり下りは足に来ましたが

ゆっくり歩けば何とかなりそうだ

まだ時間はたっぷり有るはずです

043

周りの草花に心を寄せる

そんなゆとりも出てきます

平地では味わえない自然の息吹

一つ一つ愛でながら

044

尾根の道は雲の生まれるところ

冷涼にして湿度の高いところ

でもコケ類は生き生きとその美しい

星の形を草の間に見え隠れ

045

キノコは道の真中にも堂々と

傘を広げてなんとなく除けて通らないと

怒られそうな気がしました

それにしてもでっかいキノコだ

046

突然道の脇に恐竜が顔を出す

来た時にも気になっていたが

今度は正面から向き合ったので

ちょっと驚いた

047

夏の緑の葉っぱの季節に

黄色い花は良く目立つ

花の名前は良く知らないけれど

野に咲く花はみんなうれしそうです

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2008年8月25日 (月)

楽しい昼食タイム

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・・・⑦)

037

昼までにはまだ1時間あるから

少しだけ先へ進もうそういって

大谷嶺方面に向かったものの

凄く急で長い下り坂だった

038

行けども行けども下り坂だ

これ以上行くと帰りが大変になる

10分も下らないうちに断念した

もと来た道を登るけれど

039

やっぱり大変だった

早めに断念して正解だった

ホッと胸をなでおろす

それでも行って来いで30分もかかった

036_2

頂上に戻って早めのおにぎりタイム

ごつごつした岩が椅子代わりだ

後で登ってきた3人組のおじさんたちと

楽しく会話をしてお菓子などもいただいた

話しでは私の当初の山伏往復計画は

やっぱり無理だと笑われてしまった

おじさんたちは山歩きスタイルでした

040

昼食後おじさんたちを置いて下山開始

深い熊笹を分けて元来た道を戻る

安倍峠で熊の親子と遭遇したことがあると

おじさんたちが話していたけどちょっと怖いね

041

振り返ると大谷嶺も山伏(やんぶし)も

少し雲が掛かっていました

峠まではお天気は大丈夫だろう

少しは周りを観察しながら行きましょう

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2008年8月24日 (日)

八紘嶺頂上到着

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・・・⑥)

030

ここからは八紘嶺の頂は見えませんが

その先にある大谷嶺に続く稜線は

ここは南アルプスへの入り口です

もうすぐだがんばろう

031

熊笹も深くなり最後の登り道を

ゆっくりとしかし確実に登ります

疲れもピークに達していますが

気分は爽快でした

032_2

立ち枯れの木々は美しいシルエットを

山肌に見せていますが酸性雨のせいか

それとも単なる自然の造型なのでしょうか

見上げる空に積乱雲が癒してくれます

033

木立の道に入っていよいよ

頂上にぐっと近づいたようです

足取りも軽やかになってきました

さあと一歩だ

034

ついに頂上に着きました

1918mだそうです

安倍峠は1400~1500mだから

400m以上を登ったり降りたりしながら

来たことになる

035

案内図を見ると身延山方面には

七面山への登山道があり

前方には大谷嶺に続く五色の頭

今来た方には富士見台があったようです

時間は11時丁度さてこれからどうするか

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2008年8月23日 (土)

尾根道からの眺望

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・⑤)

024

暑さが好きな私でも今年の夏は

特に暑かったように思いました

山の上の空は気持ちの良い晴天

立ち枯れの木が疲れを癒します

025

このコースは森の中の道が多い

折角見晴らしが良くなったかと思うと

再び上り坂の木立の中の道へ

幾つ目の山を乗り越えたか

026

またまた下り坂です

下りがあるということはそれ以上に

まだ登りがあるということになる

初めてのコースは遠く感じるものか

027

再び見晴らしの良い道に出る

大谷嶺・山伏方面を見る

ここで初めて山道の遠さを実感した

二つの峰はまだはるか彼方だ

028

足元を見るとはるか下のほうに

安倍川の流れと梅が島温泉が

小さく見えました

そう、ここはもう随分高いところだ

029

歩いてきた方角を眺めると山が一つ見えます

登山道はこの山の頂上をわざわざ越えるように

なっていて道理でアップダウンが多いはずだ

頂上はもうすぐだろうと何回思ったことだろうか

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2008年8月22日 (金)

自然の美しさに

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・・・④)

018

やっぱり自然は美しい

そこにある一本一本の木々

足元に繁っている笹も

木々にまつわる苔も

019

何もかもかもが生き生きしている

野にあるものたちはなぜ美しいのか

それは人にこびることもなく

思うが侭に生かされているせいか

020

尾根道が続いていましたが

突然霧が流れてきた

まだ視界がありますが

このロープがなんとも頼もしく感じます

021

登山道脇にはなにやら大きな穴

何物かのあけた穴であることは間違いない

奥を覗いてみたが随分深いようだ

彼らの領分にお邪魔している感じがした

022

山梨県側は絶壁が多い

中にはこんな大岩が前方を塞ぎ

この岩を迂回するように山道は続く

ここまでは森に覆われた道だったったが

023

突然視界が開けて青空のもとに出る

立ち枯れの木が白い肌を見せ

暑さの中にもすがすがしさを感じ

山の奥に来た思いが身に迫る

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2008年8月21日 (木)

尾根の細い道

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・③)

012

どうやらここは平坦な道は無い

そう覚悟して登り始めました

実際尾根の道は馬の背のように

細い道が続いていきます

013

尾根の山梨県側は霧にびっしり覆われ

もし全体が霧に覆われてたら

ロープが張ってあっても転落の危険が

常に付きまとっています

014

霧が無くてよかったとホッとした

でも、足を踏み外さないように

ゆっくりと歩くことにしました

昨年ここを登った人で一人

015

行方不明になったままの人が

一名いるそうです

両側の急斜面を見ればなるほどと

うなずけますし落ちてしまったら

なかなか見つからないだろうと感じた

016

現に崩れた後のような道もあり

ウォーキングシューズでは足元が

ぐらぐらしてちょっと落ち着きません

ズルッといったらちょっと怖いなあ

017

ロープにつかまらなければ登れない

崖のようなところもありました

歩く前のイメージとは全然違って

これもまた楽しい歩きになりました

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2008年8月20日 (水)

苔むす急な登山道

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・・②)

006

歩き始めてすぐの急斜面には

ちょっとばかり驚いてしまった

尾根道をのんびり歩くイメージとは

程遠い急斜面です

007

ウーキングの靴では登るのがしんどい

ひょっとしたら道を間違えたんじゃないか

なんてさえ思ってしまう

いきなり山登りだなんておかしいと思いつつ

008

やっと道が平坦になってきたけれど

随分登ったような気がした

風が無いので汗が体にまとわりつく

それでも日陰が多く歩きやすい

009

やっと木にくくりつけた看板が見えた

どうやら道は間違えてはいないようだ

ここまで来るのに30分は掛かったようだ

でもまだ道中の5分の1ぐらいかな

010

ようやく分岐点に到着しました

まっすぐ行けば梅が島温泉への下山道です

右の坂道を行くと八紘嶺方面の登山道

もうかなり疲れがたまってきてしまった

011

草花はまだ露に濡れたまま

生き生きと繁茂しています

いつの間にかアブの襲来

顔の周りを回って私に威嚇する

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2008年8月19日 (火)

安倍峠からスタート

(県境を行く・Ⅰ・・・・・・・①)

Photo

2008年7月26日(土)

安倍峠ーー八紘嶺

10000歩 5時間30分でした

003

「県境を行く」と言う大きなテーマを

作ってしまいどうなることやら

今のところ白須賀ーー新所原だけを歩いたが

考えるまでも無く静岡県境は山ばかりだ

002

たぶん十年かかっても県境を歩ききることは

今の体力から言って無理であろうとは思うが

夢だけはでっかく持っていてもいいでしょう

この日は友人のHさんの提案で八紘嶺挑戦

001

Hさんが若いころ梅が島から登ったことが

あるとのことでそれを頼りにしての歩き

と言っても「安倍川の旅」の最終を飾った

安倍峠は私の勝手知ったる所なので

004

その駐車場までHさんの車で行くことにした

ここはロッジ風のトイレがあるので常連さんは

「トイレ駐車場」と言っているそうです

地図では尾根伝いなのであわよくば

大谷嶺・山伏(やんぶし)までと軽く踏んでみた

005

スタートしていきなり上り坂だ

笹原を分けて進むけれど

もっとゆるやかな道を想像していたので

ちょっとばかり面食らってしまった

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