(ムックダハーン・Ⅸプーハ・テープ・・・・・・⑤)
(奇岩の国立公園プーハ・テープにて)




(19900715(日))
朝9:00過ぎにドアをノックしたのは
ダーウさんの友人の先生だった
さすがにダーウさんが部屋までは
来る勇気がなっかったらしい
・
ダーウさんと先生はそれぞれバイクで
ホテルの玄関までやって来ていた
・
もちろん私がダーウさんのバイクの後ろに乗り
2台のバイクは一路プーハ・テープへ
・
ムックダハーンに今まで住んでいて
メコン河上流タート・パノムと
ろうそく祭りのウボン・ラーチャターニへは
行っているが下流方面はレストランの
ポン・ペッぐらいしか行っていない
・
今回はメコン河を下流へ方面へ真っ直ぐ南下
二人ともすごいスピードで坂を登ったり下ったり
初めは座席を持っていたけれど怖くなり
ダーウさんの細い腰に両手を回した
・
それでも面白がるようにスピードを上げる
まるで私が腰に手を回すのを喜んでいるようだ
・
国道をかなり走ったところで山並みが見え
右に曲がりしばらく行くと公園入り口だ
・
さすが国立公園だけあって素晴らしい景観
広い岩山に奇岩がたくさんあり岩の上に
また岩を乗せた様なものが続いている
こんな近くにこんな公園があるなんて
不思議な感じだった
・
ダーウさんは英語が得意でないので
もっぱら先生とばかり話していたので
ちょっと不機嫌そうにしていた
・
タイ語の会話集の本を指さしながら
ダーウさんと話していると本の中に
ドーアンの文字を見つけて問いただす
・
以前ドーアンが書いたバンコクの住所だった
そこでバンコクの友人だと言うと納得して
機嫌を直してくれたようだった
・
昼食は公園の中の売店へ寄る
そこでダーウさんは店の道具を使って
何やら作りだしてしまった
・
石の壺のような鉢に刻みパパイヤ
香辛料などを入れて石のすりこぎで
ポクポク突くようにたたくと出来あがり
・
これがとてもおいしくて私の口は
いっぺんに虜になってしまった
これがかの有名な「ソムタム」だった
・
タイ、特にイサーン(東北部)には
ソムタム・カオニヨ・ガイヤーンといって
青パパイヤのサラダ・蒸しもち米・揚げ鶏肉
の名物料理があると先生が説明する
・
その3点セットをここプーハ・テープで
食べることができたがそのすべてが
私にとってタイでの最も口に合う料理だと
確信を持った
・
プーハ・テープの帰りには近くの湖へ
これがまた絵に描いたように静かで
美しい湖だった
心は青春時代に帰って大声で
叫んでみたい心境になったが
2~3枚撮ったっところでおしいかな
フィルムが無くなってしまった
・
ダーウさんは年中無休の駄菓子屋の店を
半日以上閉めて私をプーハ・テープに
連れて来てくれたのだった
とってもありがたく嬉しかったし
ダーウさんも喜んでくれてたのが良かった
・
3時ごろ街に戻りフィルムを出すついでに
前回の焼き増しも頼んできた
・
昨日スガーに邪魔されたと言ってドーアンは
今日は出勤前の午後3時に家に来てと
言っていたので写真を出した帰りに寄ってみる
・
何と無く深みに足を踏み入れようとしている
そんな感じになって心に迷いも生じてきた
・
ドーアンの家の横町の入り口を入る
長屋の奥の広場にはいつものように
大勢の人が楽しそうにしている
それを見て少し気遅れがしたのは
自分のこころにやましさがあるからだろう
・
迷いがふっきれぬまま立ち止まった
気遅れが膨らみそのまま帰って来た
・
夕方ス―ベルンに夕食に行くと
ドーアンは完璧に怒っていた
料理の注文を聞いただけで口を利かない
・
まいったな~と思いつつ時間をかけて
いいわけをタイ語と英語で一生懸命書いた
それを近付いて来たドーアンに見せると
やっと笑顔を見せて許してくれたようだ
・
いいわけを書くために時間を費やした為か
部屋に戻ったのは12時を回っていた




「 無門の縁台日記・PARTⅡ 」
( http://mumon-endai.at.webry.info/ )もよろしくね


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